とと先生の勉強相談室〜勉強・受験初心者ママパパ向け〜

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【塾で使われている】小学生の思考力を育てる水平思考クイズ!

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こんにちは!現役塾講師とおるです!

 

今回の題名で、しりとりは悪いことと思ってしまった方ごめんなさい。ちょっと勘違いさせてしまう題名だったかもしれませんね。

 

実際は、しりとりが悪いわけでなく、旅行中の渋滞で暇なときなどしりとりすることありませんか?

そんなとき、お子様と暇つぶしをするならば、“しりとりをやるより、水平思考クイズをオススメするよ”ということです。

 

水平思考クイズは

  • 社長になる人の思考を鍛えられる。
  • 新しい発想を生む思考を育てることが出来る。
  • 単純に楽しい。
  • クイズを出してる側も楽しい。
  • 結構時間がかかるので、暇つぶしにちょうどいい。

 

ということで、楽しくて、頭も良くなり、長時間暇をつぶせるといういいことだらけのクイズ。

ぜひぜひ試してみて。

(水平思考クイズは最後の方にあります)

 

 

そもそも水平思考とは?

水平思考とは、一つの答えにとらわれず、様々な視点から考えることです。

 

思考には、「水平思考」と「垂直思考」もあります。

さてさて違いは何なのか?分かりやすい例を出して説明しますね。

 

【宝物が地面に埋まっていてその探し方が】

  • 一箇所をどんどん掘りすすめて探すのが「垂直思考」
  • どんどん新しいところを掘って、沢山の穴を掘るのが「水平思考」です。

 

垂直思考だと常識から抜け出せず、新しい発想は生まれません。

水平思考ならば、とりあえずこれがダメなら、つぎはこう考えてみようと考え、今までになかった発想を思いつけるのが水平思考です。

 

もうひとつ分かりやすい例を出してみると、

ある用事をしに、ある場所に行こうとしたが、車が壊れていたという場面に遭遇したとき、

 

垂直思考】

車の壊れているところを探し直そうとする。

【水平思考】

他に別な移動手段がないか、新しく考える。

 

水平思考ならば、もしかすると車より便利な新しい乗り物が生まれるかもしれない(セグウェイとかそうやって生まれたのかも)。もしかしたら、そもそも行かずに用事を終えるように出来るかもしれない(もしかしたらそうやって、電話やインターネットが出来たのかもしれない)

 

垂直思考だと、「車」という概念の外には行けず、新しいアイデアは生まれないのです。

 

水平思考をしっかり育てることにより、発想力豊かな子どもになるのです。

 

 

しかし!ほとんどの親は垂直思考になるように子どもを育てている!

「勉強しなさい!」「ゲームをしすぎてはいけません!」「遊ぶ前に宿題しなさい!」

 

これらのセリフを言ったことがありますか?

良くいう!という方は、もしかするとお子様が垂直思考になっている可能性が高いです。

 

なぜなら、

親「勉強しなさい」

子ども「勉強ってしなくちゃいけないものなんだ」

 

親「ゲームやりすぎてはいけません!」

子ども「ゲームってやりすぎたら怒られるんだ」

 

親「宿題しなさい!」

子ども「宿題やらなきゃ遊んじゃいけないんだ」

 

と、勉強や宿題をやる理由を様々な視点から考えず、とりあえずやらなくちゃと単純な思考で止まってしまいます。

 

「単純な思考=垂直思考」

叱り方で、子どもが垂直思考になってしまうんですね。

 

 

うちの塾がやってる水平思考の育て方

うちの塾では、

  1. 宿題を出さない。
  2. ○○高校に行ったほうがいいと言わない。
  3. どんなに間違っても、褒める。

をすることにより、水平思考を育てています。

 

宿題を出すと思考が止まる

宿題を出すと、生徒は「とりあえずこれをやっておけば、怒られないし、テストも大丈夫だろ」と思考を止めます。なのでうちの塾は宿題出しません。

 

その代わり、もしほんの少しでも自分で勉強したら、めちゃくちゃ褒めます!少しの努力も見逃しません!それが水平思考が育つチャンスだから!

 

褒められたら、「また褒められたい!」と褒められる行動を子どもは考えます。

 

○○高校に行ったほうがいいというと、行くことが目的になり、それ以上を考えなくなる

そもそもうちの塾は、「高校に行く?」というところから質問します。

 

現代のほとんどの生徒は、ほぼ100%高校に行くことは当たり前だと思っています。

そうすると、水平思考を育てるチャンスを一つ潰しているのと同じです。

 

高校は何のために行くのか?答えは何でもいいんです。答えはありません。

とりあえず考えさせること。それが水平思考が育つ一歩目なのです。

 

褒めて褒めて、考えることを快感にさせる!

昔私は、生徒が自分で考えた勉強法を「そのやり方は間違っているよ」と否定していました

なぜなら、私はもっと効率の良い勉強法を知っていたので、その生徒の方法だと遠回りだと思ったからです。

しかし、今思うとそれは失敗でした。大のつくほどの失敗です。

 

なぜかというと、せっかく一生懸命考えたことを否定されたら、考えることがつまらなくなり、やめてしまうからです。

 

もし、効率悪い方法だとしても、その方法をこなしているうちに、新しい効率のいい方法を思い付いたかもしれません。いや、必ず思い付いたはずです。私は生徒の「考える」というチャンスをつぶしてしまったのです。

 

それに気付いたわたしは、そこから変わりました。褒めて褒めて褒めることに決めました。

 

間違ったと思うことでも、とりあえず「考えた」ことを褒めるのです。子どもが「褒められて嬉しい!」と思ってくれたらそれだけで大成功。子どもはまた必ず考え続け、大人が求めていることまで自分で辿り着きます。いや、大人が思っていた以上のことを思い付きます。

 

大人がすでに経験していることを、子どもが考える前に教えてしまうと子どもは垂直思考になってしまいます。

なので、間違っていても考えたことを褒めて、「考えることが楽しい!」と思ってもらえればもう勝ち。水平思考はどんどん育ちます。

 

 

その育て方難しい、、と思った方は水平思考クイズを子どもと楽しむだけで、思考力を育てられます!

うちの塾がやっている方法は、他の仕事や家事など、やることが沢山ある保護者の方には、とても負担のある方法かもしれませんね。

そんな方は、水平思考クイズで子どもと遊ぶだけで思考力が育ちますのでおススメです。

 

水平思考クイズとは?

水平思考クイズのルールを説明します。

  1. 水平思考クイズは、とても抽象的な問題です。
  2. 子どもは、質問者(親)に「はい」か「いいえ」で答えられる質問を繰り返して、答えに近付いていきます。

 

「???」となる方も多いでしょう。具体的にいきます。

 

問題です。

実際にあった話です。ある男Aは、同じ部屋にいるある男Bに非通知で電話をかけ、そのまま寝ました。さてどういうこと?

 

という感じで、水平思考クイズは問題がとても抽象的です。

「こんだけじゃ訳わからん!」というところからスタートです。

 

きっとあなたは今色んなパターンを思い浮かべているはずです。それが水平思考です。宝物を穴をたくさん掘って探している状態。

 

そこからどんどん出題者に質問していきます。

例えば、

  • 男Aと男Bは友達ですか?→はい
  • 男Bは電話に出ましたか?→はい
  • 男Bは男Aに怒りましたか?→いいえ

 

などなど、エスかノーで答えられる質問をどんどんしてみて、出題者の答えに近付いていきます。

 

例えばこれはダメ。

  • 男Aは何歳ですか?→はいかいいえで答えられない

 

それを聞きたいならばこう。

  • 男Aは大人ですか?→はい(中学生以上の考えたほうがいいかも)
  • 大人Aは子どもですか?→いいえ

などです。少しはいといいえ以外に付け足してもいいです。

 

さてさて、実際この例題の答えに近付いてみましょう。わたしが皆さんに代わって色んな質問をしてみます。答えが分かった方はスクロール!

  • 昼でした?→いいえ
  • 男Bは寝ていましたか?→はい
  • 男Bは起きましたか?→はい

 

さてさてどうでしょう。

もうそろそろ答えが分かりましたか?本番はもっともっと質問して構いません。答えに導くまで続けてください。

 

さて答えです。

男Bはいびきがひどかったので、電話で起こして静かにさせた。

 

【解説】

旅行で、同じ部屋で寝ている男Bはいびきがひどくて男Aは寝れませんでした。そこで男Aは、非通知で電話をかけ男Bを起こし、静かにさせ、男Aはゆっくり寝れたのでした。

 

男Bは朝起きたとき、「昨日の夜、非通知で電話きたんだぁ。誰だったんだろ?」と男Aとは思わず、ケンカになることはなかったのです。(もし男Aからの電話と分かれば、「なんで起こしたん!?」とケンカになっていたかもしれませんね)

という感じでです。

もし、なんだこの答え!わたしが思い付いた答えのほうがいいじゃん!という方がいたら、それでもいいんです。

 

水平思考クイズのいいところは、答えが一つじゃないところ。

様々なパターンの思考を巡らせ、様々な答えに着地する。それが水平思考を育てる大切なポイントなのです。

 

水平思考クイズは出題者も楽しいのでぜひぜひ楽しんでください。

 

思考力を育てる水平思考クイズをたくさん載せときます。

問題と答えを乗せておきますね。

水平思考クイズはたくさんありますが、僕の好きなやつだけ。

①ペットボトル

ある男の人は、ペットボトルを飲むとき、ラベルを外してから飲みました。さてなんで?

答え

近くにいる人たちが、みんな同じペットボトルを飲んでいたので、ラベルを外せば自分のものと分かるから。

(会議とかなにかの集まりでみんなにおーいお茶が配られるときとかありますよね)

答えはひとつではありません。

例えば、「男はタレントで、テレビの中でペットボトルを飲むとき、スポンサーの関係で外した」でも正確ですね。

親は答えをひとつにしておいて、子どもがそれ以外の答えが出たら、「それもいい答えだね」とぜひ褒めてあげてください。

 

②掃除

掃除をしている男の子に、「偉いね」と褒めたら、掃除をすることをやめてしまいました。なぜ?

答え

掃除機をかけていて、聞こえなかったから、掃除機を止めた。

 

③りんご

かごにはりんごが6個入っていて、部屋には女の子が6人います。1人一個ずつりんごをもらいましたが、かごにはりんごがひとつ入っています。なぜ?

答え

1人ひとつずつりんごを取っていき、最後の1人はかごごと貰ったから。

 

④電気

ある男の子の部屋は、ベッドと電気のスイッチが2メートル離れています。この男の子は、電気を消してから暗くなる前にベッドに入ることが出来ます。さてどうやった?

答え

まだ昼だった。

 

⑤脱獄

あるアメリカの刑務所で脱獄を考えている極悪犯がいました。脱獄はうまく行きましたが、そのまま死んでしましました。なぜ?

答え

アメリカの その地域では、亡くなった人を土葬するので、刑務所でもなくなった人がいたら、棺桶に入れられて外に出されていた。そこに目を付けた犯人は、棺桶に入り、埋められたあと、誰かに掘り起こしてもらおうと考えた。

そこで、警察官の1人を、脱獄したあとに大金を支払うという理由で買収し、掘り起こすことを頼んだ。

いざ棺桶に入り、埋められたが、改めてその棺桶に入っている死体をみたら、お願いしていた警察官だった。そのまま脱獄犯は棺桶から出ることはなかったので死んでしまった。

 

最後水平思考クイズを自分の経験で作ってみよう!

水平思考クイズは、誰でも作れます。

例えばこの記事の例題は、東大ナゾトレの人の実体験です。

ぜひぜひ自分の体験で水平思考クイズ作って楽しんでみてください(о´∀`о)